東京オリンピックが始まりました!
コロナ禍で賛否両論ある中での開催となり、複雑な感情で開会式をご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
でも、ひとたび試合を観戦し始めたらその微妙な思いは吹き飛んで、気付いたら一試合一試合に引き込まれてしまっていませんか?
スポーツで体を動かすことが心身によい影響をもたらすことは言うまでもありませんが、「スポーツは観戦することでも良い効果がある」と、さまざまな研究や論文発表がされています。
例えば、
●「ウィナーズ・エフェクト(勝者効果)」
見ているだけの観客も試合の興奮や緊張で、試合中に血圧や心拍数、ホルモン値などが変化している。競争をする時にはテストステロンというホルモンが上昇するが、ウィナーズ・エフェクトとは勝者ではこのテストステロンの上昇が維持されて更なる積極的な行動を起こすことができるというもので、これが見る側の人にも当てはまるという調査結果がある。
●「ミラーニューロン効果」
脳内のミラーニューロンと呼ばれる神経細胞群が他人の行動を自分の脳の中で鏡のように映し、あたかも自分がやっているように反応するというもの。これにより、ジョギングの映像を見ることで、実際に運動したのとは同じとは言わないまでも心拍数、血流量、呼吸数が増加したという硏究結果報告がある。また、良いプレーを脳内で追体験することで擬似的な成功体験を得ることもできる。
など、難しいことを考えなくても自然に体は反応して、よい影響を受けているようです。
他にも、スポーツ観戦をしていると運動への意欲や関心が高まるだけでなく、たくさんの感動や学びを得ることもできます。
失敗しても前を向くいさぎよさ、たとえ劣勢でも最後まで諦めない心の強さ、チームプレーの美しさなどなど。
これらの感動は心身によい影響を与えることはもちろん、スポーツをする場面に限らず仕事や日常生活に生かせる教訓にもなりそうです。
さまざまな観戦効果によって、コロナ禍のストレス解消も期待できるかもしれません。
日本での開催でありながら間近で見ることができないのは残念ですが、TVやネットでもその興奮と感動は十分に味わうことができます。
みんなでオリンピック観戦&応援を楽しみましょう!
看護師 上原