お風呂の時間、それは1日の疲れを癒す大切な時間です。
冬の寒い時期には湯船に入りますが最近暖かくなってきてこれから夏になるにつれて
シャワーだけでお風呂を済ませる事も多くなってくるかと思います。
シャワーだけでは体温も十分に上がらず、お風呂がもたらす温熱効果がしっかりと発揮されません。
体が温まらなければ、血液が循環せず、疲労回復効果も低くなってしまうのです。
お風呂の温熱によって体が温まると、たくさんの血液が体中を巡るようになります。
血液には、酸素や栄養分、ホルモン、免疫物質など私たちの体にとって「大事なもの」を運び、さらに二酸化炭素や疲労物質
老化物質などの「いらないもの」を回収するはたらきがあります。
温熱効果で血流が増えることで、体の隅々の細胞まで血液が行き渡ります。
新陳代謝が活発になることで、体がすっきりリフレッシュするのです。
また、お風呂の水圧(静水圧)には、血液循環を促す効果がありますが
シャワーではその効果ものぞめません。
十分な体温上昇(0.5~1℃)、血流アップによる老廃物の代謝、副交感神経への刺激します。
これらは、湯船に浸かってこそ得られる健康効果なのです。
体温よりも5°C以上高い熱めのお湯(41°C〜)では交感神経がより刺激されるため
脳や体は興奮状態になります。
逆に体温よりも2〜4°C高めの38〜40°Cのぬるま湯は副交感神経に作用し
リラックス効果をもたらします。
しっかり体を起こしたい朝には少し熱めのお風呂に短めに入り(このときは熱めのシャワーでもOK)
体を中からじっくり温めて疲労回復を目的とする夜には、ぬるめのお湯に
時間をかけて入るといった温度による使い分けもできます。
湯船につかった入浴で気をつけたいことは、運動直後は避け、しばらく時間をおいてから入浴することです。
それと湯船に首までつかった状態は水圧によって肺活量が約1割程度ダウンするといわれ
体に大きな負担がかかりやすいと考えられています。
疲れて帰宅した後、浴槽を洗ってお湯を沸かすのは、ちょっと面倒かもしれませんが「シャワーだけで疲れがとれず、翌日までずっとだるさを引きずってしまう。そしてまた疲れて帰宅」という悪循環に陥ってしまいます。
湯船に浸かることで心身共に健康を保ち、日々の疲労回復をしていきたいですね。
受付 髙山