マスク着用と大らかな気持ちの共存

スイスの心理学専門誌 Frontiers in Psychologyの2020年8月4日号に同志社大学の中谷内先生著の、なぜ多くの日本人はマスクを着けるか?という内容が投稿されている。

皆さん、なぜ多くの日本人が着けているか分かりますか?

人にうつさないようするため?

新型コロナウイルスが怖いから?

最も多い理由は、なんと、人が着けているから!というものだった。

医学的には、マスク着用にコロナウイルスから身を守る意味はないことははっきりしているため、人へ飛沫を飛ばさないようにして感染拡大予防という観点からマスク着用は大切な訳だが、多くの人が着用している理由はそこではなかったことに驚きと同時に、日本人ならではだなあと納得するところでもある。

日本人独特の心理を利用した感染症対策はある意味有効だろうが、窮屈な社会にすることも同時に注意しなくてはいけない。

暑くなってようやく人が居ない時はマスクを外して!という報道が目立つようになったが、人が居ない時は暑かろうが、暑くなかろうがもともとマスクは不要である。電車の中でも空いていて、近くに人が居ないのならマスクを取っても何の問題もないはずだが、マスクをしていないと、とんでもない非常識人みたいだと睨みつけるお客さんがいることも驚きだけでなく、変わって欲しい態度だ。

意味のあることはするべきだが、意味のないことは不要どころか、社会を萎縮させる。

コロナに気を遣うことは大切だが、心配し過ぎる行動は、私からすればきちんとした生活をしていない裏返しの現れだと思う。

自分がやるべきことをやっていれば、それ以上やることはないと自信を持てるし、過度に心配することは無くなるのではないか?!それ以上ない生活をして、後何をすれば気が済むのですか?ということだ。

以前から強調しているが、よく寝て、よく食べ、よく身体を動かして、気持ち良く生活する。

これこそが最大の感染症対策であることは昔も今も変わりないことを改めてここで強調したい。

外食することや、家族で旅行に出かけることについても私自身考えがあるが、それについてはまた次に述べることとする。

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