むくみ(浮腫)とは、何らかの原因によって皮下組織に余分な水分がたまった状態のことをいい、手足や顔が腫れぼったくなるのが一般的です。
その原因の多くは、
・長時間同じ姿勢をとること、特に立位や椅子での座位
・塩分・水分の摂りすぎ
・お酒の飲みすぎ
・加齢
・過労、ストレス
などです。
予防としては、塩分やお酒を控えることに加え、下肢に筋肉がつくとむくみにくい体質になるため、ウォーキングやランニングなど、日々の適度な運動がおすすめです。
また、その他のむくみの原因として、心不全や腎臓病、肝臓疾患、静脈血栓、栄養失調、膠原病など、重大な病態が潜んでいる場合があります。
疾患によって症状の出かたや進行はさまざまですが、特に急激なむくみの進行とともに体重が増加したり、むくみと同時に息切れや呼吸困難などの自覚症状がある場合には、緊急を要する可能性があるので医療機関を受診しましょう。
病的ではない浮腫の場合、夜に症状が悪化しても一晩眠ると症状が軽減していることがほとんどです。朝になっても全くむくみが改善せず、日に日にひどくなるような場合は、一度原因となる疾患がないかどうか調べることをお勧めします。
看護師 上原