久しぶりに私五十子大雅より。。。

クリニックからの情報発信は毎週スタッフから行っておりますが、久しぶりに私からも発信したいと思います。

コロナ感染者数の減少と共に、ようやく政府も屋外でのマスクの着用が不要であること、屋内でも会話をしない場合、咳などしていない場合においては不要である旨を公に政府のコメントとして発表しようという動きがあります。

3年前に新型コロナウイルス感染症が流行した当初から、私自身は全く同じ考えでしたが、屋外では元々不要ですし、屋内でも会話や咳をしていないのに必要であるはすがありません。

しかし、その当初から今の今まで、国民みんなが政府含め、テレビ局やその他マスコミの言いなりになり、何も考えずにマスクを装着し続けてきたように思います。哀しいかな、私もですが。。。

本来は医療者である私達が上記のような状況では元々不要である旨を声高に言うべき立場にあったと思いますが、社会はそんな雰囲気を微塵も作らせませんでした。

唯一私自身がやってきたことは、多くの医療機関において、かかりつけの患者さんでさえ発熱というだけで断っている、内科医として風上にもおけない医療機関が目立っていたので、いち早くスタッフに状況を説明し、通常の外来を早めに終わらせ、発熱外来を特設して、かかりつけ以外の患者さんにも対応することにしたことです。

私自身は呼吸器内科ではありませんが、内科専門医として、それなりの勉強や経験をしてきたので、特別恐ることなく、ただただよく寝て、よく食べて、よく動く、という普段の生活をきちんと送る大切さを問い続けてきました。無論身体に何かしら問題を抱えている場合は、それなりの対策が必要であったでしょうが、それはどの時代も、どの状況も古今東西同じだと思うのです。身体が疲労していたら、風邪を引かないように外出を控えるべきでしょうし、身体が冷えないように温かい格好し、温める食べ物をしっかり摂ることはとても大切です。

何も変わらないのだと思うのです。

でも、何がこの100年で変わったかと考えると、マスコミやSNSの力がより大きくなってしまったために、その影響力が強くなり、全く自らが考えて行動しない習慣が増えた、ということなのだと思うのです。

私からすればマスクを付ける、手洗いをする、うがいをする、それらは所詮着飾る洋服に過ぎません。土台となる身体作りなくして、健康はあり得ない。普段から忙しい、寒い、暑いと言って運動しない人は健康になれる訳もなく、忙しいからと言って睡眠を極端に短くしている人は体の疲労が抜けている訳がない。

私達医療者は、もっと土台となる身体作りに対する啓蒙をし続けなければいけないのだと感じます。

テレビに出てくる医師は、ただワクチンをなるべく打ってください、外出を控えてください、としかまず言わない。ほんとに馬鹿馬鹿しく聞こえてきます。

このような発言に異論を唱える方はたくさんいるでしょうし、堂々と正面から議論したいところですが、私が3年前のコロナが始まってから一貫して言い続けてきたことが、ようやく時代にマッチしてきたのかなあと感じます。もし宜しければ新型コロナウイルス感染症が始まって間もない頃からのクリニックの発信を見て頂ければ幸いです。

より良い社会、より良い生活をするために、一人ひとりが本当に大切なことは何だろう?と考え、行動する様になって欲しいと、一医療人として強く想います。

7月に発売させて頂いた、

『病室は、教室だった』も同じようなことを綴っていますので、ぜひ書店やAmazonでご購入頂ければ嬉しく存じます。

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