日本の夏の風物詩といえば、
花火大会や盆踊りなどの夏祭りもその一つです。 コロナ流行の昨今では感染拡大を危ぶんで自粛ムードとなり、
開催中止を余儀なくされることも多くなりました。 ある情報番組でお祭りの主催者の方が「毎年中止が続き、
祭りはなくてもいいものになってしまうことを恐れている」 と話されていて、とても悲しい気持ちになりました。 そもそも日本のお祭りはただの娯楽ではなく、本来の目的は「
神様に感謝する」こと、「祭り(まつり)」という言葉の語源も「 祀る(まつる)」です。 現代のお祭りでは必ずしも神様とは関係しないものも多く、
地域活性のための市民祭り、 雪まつりや桜まつりなど季節に由来するもの、 サンバカーニバルや春節に代表される海外発祥のお祭りなどさまざ まなお祭りが存在しますが、どれも文化を尊重したり、 季節に感謝したり、人々を繋ぐとても大切な行事です。 また、古くからの日本の文化では、祭りは「ハレ」であり、
華やかに執り行うことで「ケ」の日常をリセットする、この「 ハレ」の機会を楽しみすることで「ケ」 の日常を生きる活力にするといった、 生活リズムを整える役割があるともとらえられていました。 このようなお祭りの本来の意味は、とても尊いと感じます。
今年の夏は、規模を縮小しつつ開催されるお祭りもあるようです。
一番の感染対策である睡眠・栄養・運動で自らの免疫を高めて、伝
統や文化に触れ、多くの人と集える日を楽しみたいですね。 看護師 上原
夏祭り