3/11で東日本大震災から11年が経ちました。
思い出すのがつらいという経験をされた方が多いと思いますが、想定外のことが起こりうる現実を目の当たりにしたからこそ得られた教訓もありました。
平和でごく普通の生活が送れていることがとても幸せであることを改めて実感したり、再び起こるかもしれない災害への準備ができたりすることで、つらい経験からの教訓を活かすことができます。
そんなふうに感じた方も多かったのではないでしょうか。
みなさんはご自宅や職場で災害への備えができていますか?
・自宅、職場での待避の場合に備えて、3日分の水や食糧を備蓄しておく。
・自宅、職場からの最寄りの避難所や避難ルートを把握しておく。
などなど、備えておくと安心なものが多くあります。
その中でも重要なもののひとつにお薬があります。
災害などに見まわれたとき、不安や不自由な生活、環境変化などにより自覚せずともカラダにストレスがかかってしまいます。
そのため、例えば普段はお薬を使用していれば安定している血圧や血糖値も不安定になりやすくなり、その状況でお薬が切れてしまうとさらなる不調に陥る恐れがあります。
普段から内服薬やインスリン注射などを次の処方時までにギリギリになることがないよう、2週間分程度は常に余分に持っているようにしましょう。
非常持ち出し袋や普段持ち歩くカバンなどに分けて保管し(未開封のインスリンなど冷蔵保存が必要なものは別ですが)、自宅、外出先どちらでの災害でも最低限の対応ができるようにしましょう。
また、とっさに自身で伝えることができない状況を想定して、使用しているお薬の名前と量をメモや手帳に記して持ち歩くのも役立ちます。
予期せぬ災害時でも自身の身を守れるように準備をしておきましょう。
看護師 上原