「12月」には、極月、限りの月、除月、春待月、師走など、今年最期の月であることや本格的な寒さを思わせる別名があります。
一言で年末と言ってしまうより情感があって素敵な呼び名です。
なかでも「師走」は最もよく聞かれる呼び名でその由来は、師匠が経をあげるために東西を馳せ走る月という意味の「師馳す（しはす）」が転訛したという説が有名ですが、この師走（しはす）の当て字にも諸説あるようで、
・年の終わりを年が果てるとして「年果つる（としはつる）」とし、これが徐々に変化していってしはすとなったとする説。
・12月は年の最後ですべての仕事を終わらせて新年を迎える月。そこから１年の最後に為し終えるという意味の為果つ（しはつ）と呼ばれることもあり、この為果つが徐々に変化していってしはすとなり師走となったという説。
など。
どれもこの時期をよく表しています。
徐々に本格的な寒さがやってくる12月。
今年一年に思いを馳せながらやるべきことを為し終えて、気持ちよく新しい年を迎えたいですね。
看護師 上原