運動のがん予防効果はさまざまな研究で確かめられていて、ウォーキングなどの活発な運動を週に5日以上行っている人では、
ほとんど運動しない人に比べ、がんの発症リスクが20%低下することが明らかになっています。
また乳がんでは日本人の罹患原因のうち、およそ 5%は運動不足に起因していると言われ、
運動は乳がん罹患のリスクを下げる効果があります。
身体活動量を増やすことががんの予防につながる理由は完全に解明されてはいませんが、
がんの発生リスクを高める肥満や高体脂肪が是正されることによるさまざまなホルモンの分泌調節改善、
免疫調節能の改善などがメカニズムとして推察されています。
また、がんの発生を誘発する「活性酸素」などの産生を減らし、細胞の老化を抑制する効果も得られます。
がんは生活習慣、環境要因、遺伝子など、さまざまな原因が組み合わさることで発症しますが、
35%ほどは生活習慣を改善することで予防できると言われています。
運動を習慣化して、がんや生活習慣病を予防しましょう。
看護師 上原