3.4年前より行なっていたオンライン診療を、本年2024年1月より大きく拡充しております。
拡充した1つ目の理由として、オンライン診療への様々な規制が大きく緩和され、オンライン診療をより行いやすくなっているためです。
処方日数の制限や、診療所から何キロ圏内に居ないとオンライン診療が出来なかったことなどが挙げられますが最近は厚生労働省のオンライン診療への意識も更に高まり、より簡便に多くの方に提供出来る体制が整って来ております。
2つ目の理由として、オンライン診療拡充により、日本の何処にいてもネット環境が整備されていたら、専門医医療を受けて頂けることです。
東京で甲状腺専門医診療を行っていると、まだまだお住まいの地域に専門医が居ない為に、採血は行っているけれども担当して下さっている先生がこの先どのようにお薬を中止していったら良いのか分からずに、ただ漫然と同じ内服処方を継続されている場合が散見されます。
そのような場合でも、オンライン診療を利用して頂き、一緒になって現在の治療状況を確認出来ると、無駄な治療を少しでも軽減出来ると考えていることです。物理的にも移動が困難であったり、専門医が居ない為であったり、様々な理由で今の時代に合った専門医医療を十分に享受出来ていない方を少しでも減らせると考えて、オンライン診療を拡充することに致しました。
また最後の3つ目の理由として、採血結果や処方のみのために、長い時間をかけてご来院されたり、クリニックにて長時間待って頂くことを少しでも軽減したいと考えていることです。
私自身、内科医として、直接対面でお会いして、呼吸が苦しかったら胸の音を聞いたり、お腹の痛みがあれば腹部を触れたりする診療が最も大切な医療だと考えてきましたし、今もそれは全く変わっていません。手当てという言葉のように、人は直接手を触れられたり、正対してお話を聞いてもらうことによって、悩みや不安が解消されたり、痛みが軽減するものです。そのため、長い間オンライン診療が出来る環境整備はしていながらも殆どこの3.4年は利用していませんでした。
でも、一方で、なるべく限りある時間を有効に利用して、何処かにお食事に出かけたり、美術館や映画館に行ったり、大切な用事をしたりする時間にして頂きたいとも考えています。私ももし同じ状況なら、少しでも好きなトレーニングをしたり、家族と時を過ごしたいと強く思っているので、採血やエコー検査など検査以外の際にはオンライン診療も有効な手段などひとつなのでは?と考えるようになりました。
1人でも多くの方がより愉しんで気持ち良く生活出来るようにお手伝いすることが医療者の一番の願いなのでこれからも更に充実したオンライン診療を行っていきますので、どうぞ宜しくお願い致します。
詳しくはホームページのオンライン診療のページを観て頂けましたら幸いです。
世界的に欠乏しているICチップの問題が解決して医師資格証が発行されると、電子処方箋など実際の処方箋の紙は不要となり、より進化したオンライン診療が行えるようになりますので、ご期待下さいませ。
2024.03.13
五十子 大雅