風疹が流行しています.
11月の国立感染症研究所の報告では、2008年の全数届出以降、
2013年、2012年に続いて3番目に多く、昨年の25倍ほどだそうです。
地域別には東京都が最も多く、千葉県、神奈川県、埼玉県、愛知県、大阪府、福岡県でも増加しているようです。
風疹に伴う最大の問題は、妊婦さんが感染することによる
先天性風疹症候群の出現です。
これは、胎児や新生児に先天異常などのさまざまな症状を引き起こします。
予防に最も有効なのはワクチン接種です。
妊娠を考える女性やそのご家族のかたは、市区町村の助成や注意事項を確認の上、
接種を検討してみてはいかがでしょうか。
また、風疹の主な感染経路は飛沫感染です。
上気道粘膜から排泄される風疹ウイルスの飛沫が飛散し、
比較的近距離にいる人がそれを吸い込むことによって感染します。
風疹に限らず、ただの風邪と思っても思わぬ感染拡大につながってしまう可能性があります。
咳やくしゃみの症状がある際には必ずマスクを着用し、
自分だけでなく周囲への感染予防にも努めましょう。
看護師 上原